汲めども尽きぬ知恵の泉

「武器はこの身ひとつ」を目指して

2019-03-01から1ヶ月間の記事一覧

【書評18】『掏摸』中村文則|善悪とはそもそも存在しないのではないか?

あらすじ お前は、運命を信じるか?東京を仕事場にする天才スリ師。彼のターゲットはわかりやすい裕福者たち。ある日、彼は「最悪」の男と再会する。男の名は木崎-かつて一度だけ、仕事を共にしたことのある、闇社会に生きる男。木崎はある仕事を依頼してき…

「実需」と「投機」とは?これだけ知ればOK

投機筋のプレイヤー 外国為替市場に参加し、取引している人たちの中に、 「機関投資家」という人たちがいる。 まず銀行。キャピタルゲイン(為替差益)の獲得を目指して、 自己資金を使って為替取引を行っているが、これをディーリングという。 よく聞くイン…

【書評17】『結局、「すぐやる人」がすべてを手に入れる』藤由達蔵|成功する人間の共通点は「行動力」

この本の主張はシンプルだ。 「行動する者だけが人生を変えられる。より良い方向に持っていける。」 「10秒以内に動け」 ただ、考えること、学ぶことができても、それを実際に行動にできる人はごくわずかだ。また、理解しても、それを現実の行動に起こせなけ…

【書評16】『解剖学教室へようこそ』養老孟司|名前を付ける=ものが切れる

「ことばというレッテル」を貼り付ける モノには、名前がついている。木は木。イヌはイヌ。家は家。誰が決めたかは分からないが、ともかく誰かが、こういう名前を付けた。 人は、ことばを使うようになってから、ありとあらゆるものに名前を付けまくった。つ…