汲めども尽きぬ知恵の泉

「武器はこの身ひとつ」を目指して

言語

【書評19】「言葉・狂気・エロス」丸山圭三郎|プロ、アマなんて人間の言葉遊び

1.世界では境界がなくなってきている 音楽の世界を例にしましょう。過去のバンド、音楽家はコンテストやオーディションを受けるか、音楽学校に通うなど、いわゆる「プロ、人気者」になるにはこれらを経てからでなければいけませんでした。 しかし、YouTubeか…

【書評16】『解剖学教室へようこそ』養老孟司|名前を付ける=ものが切れる

「ことばというレッテル」を貼り付ける モノには、名前がついている。木は木。イヌはイヌ。家は家。誰が決めたかは分からないが、ともかく誰かが、こういう名前を付けた。 人は、ことばを使うようになってから、ありとあらゆるものに名前を付けまくった。つ…

【書評15】『ことばと文化』鈴木孝夫|「ことば」が「モノ」よりも先にある?

ことばがモノを在らしめる 前回の書評で、人々は世界を分けて区別、理解しているということを紹介した。それでは、人間は何を使って世界を分けているのか、それは「ことば」である。 この世に存在するすべてのモノ、またモノだけでなく動きなど無形のものな…

編集者の日記①|語学習得について

英語をスラスラ話したいと定期的に思う。どうしたらよいか調べたり考えたりした結果、自分の中に一つ言語習得について指針というか考えのようなものが出来上がった。 それは、ひたすらアウトプットしようと心掛けることだ。赤ちゃんは生まれてから三年である…