汲めども尽きぬ知恵の泉

「武器はこの身ひとつ」を目指して

2019-02-01から1ヶ月間の記事一覧

【書評15】『ことばと文化』鈴木孝夫|「ことば」が「モノ」よりも先にある?

ことばがモノを在らしめる 前回の書評で、人々は世界を分けて区別、理解しているということを紹介した。それでは、人間は何を使って世界を分けているのか、それは「ことば」である。 この世に存在するすべてのモノ、またモノだけでなく動きなど無形のものな…

FXで強制退場を喰らい(笑)60000円消える|報告と反省

ちょうど一か月目にして強請退場 最近書評しか投稿してなかったが、面白いことがあったので書き留めておくことにした。ちょこちょこと手を出していたFXについてだ。自分自身の振り返りと、皆様の参考になれればということで。 1月25日に海外口座でFXをスター…

【書評14】『世界は分けてもわからない』福岡伸一|なぜ勉強するのか?

人々は物事を分けて考えている 歴史でも生物でもそうだが、人々は物事を理解しやすくするために区別し、枠組みを作る。例えば、ここからここら辺までが白亜紀、何年から何年くらいまでがカンブリア紀、といった具合に。 また、縄文時代、弥生時代といった枠…

【書評13】『明治の人物像』星新一|努力し、なお努力する

本を読み始めたきっかけが小学校の時出会った星新一のショートショートである。今でもショートショートが好きだが、それに劣らず星さんの長編が好きである。『声の網』『人民は弱し 官吏は強し』など名作が多い。 今回の『明治の人物像』だが、これは星新一…

【書評12】『好きなことだけで生きていく。』堀江貴文|まずは行動、とりあえず行動

行動力こそ価値がある 真っ先に行動を起こす人間は、良い意味でバカが多い。リスクを小利口に計算せず、しようともしないバカさ加減がイノベーションを生み出す。その先に成功があろうが失敗があろうが、どちらからも学びがある。 そもそも失敗したところで…

【書評11】『国境の南、太陽の西』村上春樹|

自分の中の繊細な部分を表現してくれる 村上春樹を初めて知り、引きつけられた原因はこの『国境の南、太陽の西』だ。たしか高校の時の国語の模試かなんかで、この本の一節が引用されていた。そしてその中の一部に衝撃的な共感を持った、という感じでこの本を…