汲めども尽きぬ知恵の泉

「武器はこの身ひとつ」を目指して

月は縮んでいるらしいと聞いて【数億年に50メートル】【仕組みは?】

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ツイッターの話題欄みたいなところで見つけた。

「月は縮んでいる」

 

後で詳しく解説しますが、

どうやら月はどんどんと小さくなっていくらしいです。

 

「太陽は年々冷えている」

「太陽はだんだん近づいいる」

「ハワイと日本が近づいてきている」

(これらはうろ覚えなので定かではない)

 

などに加えて、また新しいのが増えたなあ。

 

「月は徐々に縮んでおり、その結果、

月面に「しわ」ができたり、「月震」が起きたりしている」

このことは、5月13日(2019)に、NASAが発表しました。

 

無人月探査機「ルナー・リコナイサンス・オービター」が撮影した

画像1万2000点以上を解析した調査結果だということです。

 

その内容として、北極近くに位置するクレーター

氷の海(マレ・フリゴリス)」は移動しており、

亀裂が発生しているという。

 

氷の海は多くの広大なクレーターの一つで、

地質学的な観点から活動がないと長らく考えられてきていました。


地球では、地震が起こる原因としてプレート運動があります。

だんだんと沈み込んでいったプレートが「ガンっ」とはじかれて元に戻る事で

地震が発生します。

 

そして、月にはそのプレート運動がありません

その代わりとして、月は45億年前に誕生してから徐々に

冷却していますが、それによって地殻活動が起こっています。

 

これによって、まるでブドウがしなびてレーズンになるように

月面に「しわ」が生じているらしいです。


月の地殻はもろいです。

そのため殻の内側が縮まるとその力で表面が崩れます。

 

すると、地層の一部が隣接する地層の上へと押し上げられる

衝上断層という現象が起こるのです。

 

このようなことが繰り返されているため、

過去数億年の間に月は50メートルほど「痩せた」のだといいます。

数億年で50メートルと聞くとたいしたことないように思えてしまいますね。

 

思い返せば生物の進化も、宇宙の成長なども、同じように

長い長い時間を経てきています。

自分のちっぽけさや自然の偉大さを再確認します。

 

 

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さて、話を戻し、1960年代から70年代にかけて

アポロ計画」の宇宙飛行士たちは月の地震活動について観測をしていました。

 

そして、月震(月の地震のことってこう言うんだ!)

大部分が内側の深部で発生しており、

月面近くで起こることは少ないことを突き止めたのです。

 

地球の地震は表面にあるプレートのずれで起こるので、

違いがありますね。

 

今回の調査結果は、イギリスの科学誌

「ネイチャー・ジオサイエンス」というところに掲載されました。

 

その論文を書いた主な人物で、

アメリカの地質学者でもあるニコラス・シュメル氏は、

 

「断層が今も活動している可能性はかなり高い」

「地球以外の地殻活動を目の当たりにできることはめったにないので、

今も月の断層が月震を起こしているのかもしれないと考えることは非常に刺激的だ」

 

と語っているそうです。

 

地球じゃないものの断層が見れるなんて

地質学者からしたら確かに興奮モノですね。

 

ちなみに少なくとも人類が存在している間は月は存在し続けるのかな?

月の直径が3437kmなので、一周がめっちゃだいたいで10000km。

メートルに直して1000万m÷50m=20万。

数億年✖20万=無限だろということで大丈夫だ、みたいな。

 

絶対こんな単純な話じゃなくて

いろいろな活動だったりがあるんだろうけど。

 

これから月を見るたびに、月震や、

すこーしづつ縮んでいることに想いを馳せてみたいと思います。