汲めども尽きぬ知恵の泉

「武器はこの身ひとつ」を目指して

200億以上稼いだ男「cis(しす)」から学ぶ投資哲学|【株で稼ぎ続ける思考】【投資で勝てる人の考え方】

 

cis(しす)さんとは?

  • 個人トレーダー
  • ひとりで日経平均を動かせる
  • 本の執筆時点(2018年)での資産は230億以上
  • 笑っていいとも!」に呼ばれたことがある

 以下、そんな彼の投資に対するスタンスです。

 

 

 

基本は「順張り」 

順張りとは、今上がり続けているものに対して

「まだ上がり続ける」と考えてそれに賭けることで、

 

反対に下がっているものに対して「そろそろ上がるだろう」

と考えてそれに賭けること逆張りという

 

どちらの手法も有効だからこそ使われており、

それぞれ使う人がいるけれど、cisさんの基本は「順張り」である。

 

株価で言えば、上がっているのには買おうとする人や資本が多いからで、

逆に下がっているのには売ろうとする人や資本が多いから。

 

理由は様々な要因があり、人によっても違うけれど、

今現在「買われているから上がっている」「売られているから下がっている」

ということが事実としてそこにあるのは確か。

 

であればマーケットに沿るのが勝率が高い、といいます。

 

上がっている株を買う。下がっている株は買わない。

買った株が下がったら売る。

 

この大原則に従って彼は投資をしている。

 

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値動きは行儀のいい確率ではない

確率の話で、

「回数を重ねるほど、理論の値に近づいていく」

というものがある。

 

たとえばサイコロの目は6個あるから、

3が出るのは6分の1で、投げれば投げるほど

3が出る確率は6分の1に近づいていく。

 

というようなものだ。

しかし、数十回程度では、誰か黒幕がいるみたいに

数字に偏りが出ることもある。

 

事実、バランスよく出ることなんてはめったにない。

 

株に置き換えてみると、ある銘柄が上がり続けていると、

「もうそろそろ下がるだろう」と人は考えがちになる。

しかし、そのようなバランスは本来存在しない

 

コインを10回投げて10回表が出たからって、

次に投げればどちらになるかといえば、まったくの五分。

 

しかし人は自然な感覚、本能として「裏が出るのでは」

とイメージしがち。

 

株などの投資は確率のゲームではない。

「バランスが取れないのが当たり前。」

 

押し目」買いも逆張りの一種

「少し下がったら買う」「割安なタイミングで買いたい」

はそもそもの発想として間違っている。

 

少し下がったところで買いたいと思っていると、

どんどんと上がり続けてしまう。

 

上がっている株がまだまだ上がりそうであるのなら、

そのタイミングで買うのが基本。

 

どこで反転するかは誰にもわからない。

そのタイミングや予想をするのは、勝手な予測を当てはめているだけ。

 

相場のことは相場に聞きましょう。

 

 

目先の利確には走るな

これも人の本能的に難しいものです。

 

買った株が上がっているときには

「下がってしまうかもしれない」

「早く利益を確定したい」

と、速めに確定しがち。

 

逆に下がっている株に対しては、

「売らなければ損は確定しない」

「上がるはず!」

と、塩漬けにしてしまう。

 

これは、得よりも、損失の方が心により痛みを感じる

という人の心理的にも当然のような行為です。

 

ただ、発想は順張りと同じで、

上がっているのならまだ上がり続ける可能性は高いし、

そこから反転して下がることの方が少ない。

 

重要なのは勝率を上げることではなくトータルの損益である。

 

cisさんの場合も、勝率は3割くらいらしい。

でも勝つときは大勝ちしているから、トータルではプラスになる。

 

株に関しては、何勝何敗ということに意味はない。

大切なのは勝率ではなくトータルの損益という絶対額であるから。

 

 

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ナンピンは最悪

自分の負けを認められず、ロットを増やしてしまうのは

最悪なパターンであると言います。

 

最悪の場合一撃で死んでしまうから。

 

撤退を迅速に行う。とにかくこれが大事で、

cisさんは逃げ足の速さは他の人に比べて

異常なほどだそうです。

 

失敗から逃げてはダメ。

失敗は当然のものとして、いかに早く撤退するか。

 

 

 

まとめ

なぜ人は負けてしまうのか?

ということをわからせてくれる本でした。

 

彼は株に対してこのような考え方でやっていますが、

株以外にも彼の哲学は活かせると思います。

 

いかに本能に打ち勝つか?

どれだけ精神的に耐えられるか?

 

人間なら誰しも陥ってしまう衝動に打ち勝てることこそ、

彼が巨額の富を築けた一因でした。

 

私自身も投資に対するこれらの考え方を落とし込んでいこうと思います。