汲めども尽きぬ知恵の泉

「武器はこの身ひとつ」を目指して

【書評24】『炭水化物が人類を滅ぼす』夏井睦|糖質制限をやってみて【メリット、効果】

ちょっと前、糖質制限という言葉がはやりました。

 

実は自分も一時期やっていました。

ラーメンの食べ過ぎで太ってしまったので、

これはやるしかないと思ったのがきっかけです。

 

わたしは2週間、米と麺を禁止する生活をしました。

糖質制限期間によく食べていたのは、おでんとサラダチキンです。

レパートリーが無いのは苦労しました。

 

本の著者は、お昼ご飯のお米を減らすことから始まり、

最終的にはお昼のお米を一切食べず、夜飲んでいた日本酒を

焼酎に切り替えただけだそうです。

 

彼の体の変化と、私自身の経験から

メリットなどを紹介していきたいと思います。

 

 

 

 

 糖質制限のメリット

1、体重が減る、痩せる

著者は、半年ぐらいで11キロもやせたといっています。

実際やってみた私としても、これぐらいはできると思います。

 

2週間厳密にやっただけの私でさえ、腹の肉が消えて過去の

キレキレの体に近づいたので、半年もやれば相当痩せると思います。

 

何事においても、人は効果が出るまでが速いほど喜びます。

逆に言えば長続きしないのがすぐに効果を感じないからだと思いますが、

糖質制限はその点早くていいです。

 

ウエストがゆるい服を着る男性のイラスト(ダイエット後)

2、高血圧の改善

夏井さん(本の著者)は、治療が必要なレベルの高血圧で、

血中の悪玉コレステロールも多かったそうです。

 

医者だからこそ十分に理解しつつも、数年間放置していたらしい。

 

そんな彼が糖質制限開始から5か月ほどたった時に、血圧などを測ってみると、

みごとに数値が正常になったらしい。

また、血液中の中性脂肪も減った

 

その期間彼は運動も治療もしていないし、

むしろ空揚げやフライを食べる量が増えていたにもかかわらず

 

現代の医学では、血液中の中性脂肪を減らすには

志望と摂取カロリーを減らすのが当然である。

にもかかわらず彼の食生活は糖質を制限しただけで、

カロリーと脂肪摂取の制限は無しだ。

 

「現代の医学」に疑問を抱いたことも、

彼が糖質制限にのめりこんだ理由らしい。 

 

ごろごろする会社員のイラスト(中年男性)

 

3、睡眠時間が減る

わたしは明らかに早起きが苦痛じゃなくなった。

むしろ勝手に朝早く目が覚めてしまうくらいだった。

 

なんでだろうと思っていたところを、この本が解決してくれた。

 

世間では、「ご飯やうどんは消化に良い」

という常識らしきものが流れているらしいが、

これもどうやら疑う必要があるらしい。

 

消火器外科医の医者は、たとえば緊急内視鏡検査などで

患者のお腹の中を見るとき、決まって目にするのが米粒と麺類だそうだ。

 

たしかに泥酔した友達が吐いた時、よく麺がコンニチハしている!

(汚くて申し訳ありません)

そしてさっきまで食べていた焼き鳥はいない。

 

いつまでも胃の中にとどまっているということは、

それだけ内臓に負担がかかっているということである。

 

だから「内臓の回復を助けている睡眠」の時間が長くなってしまうのかもしれない。

あるいは、糖を摂取しないことでエネルギー効率が上がっているのかもしれない。

 

ちなみに夏井さんもお昼ご飯後の睡魔が来なくなり、

日中の時間が1時間増えたと話している。

 

 

4、二日酔いをしづらくなる

先ほどの胃の話と同じ理論だが、麺やコメのために

胃はそれだけ長く胃酸を放出し続けなければならない。

 

飲み会で最後にシメのラーメンや雑炊を食べた時、12時に寝たとしたら

夜の3,4時までは胃酸が出続ける。

 

そして目が覚めた時に逆流性の胃もたれ症状と、

胃ちかくの違和感というわけだ。

 

アルコールの処理とともなって、内臓への負担が大きい。

 

ひとつ考えたことがありまして、Gacktがお酒にべらぼうに強いのは

糖質制限をしていることも一つ要因なのでは?

 

糖質制限は、まとめると内臓への負担が軽い

→内臓の働きが良くなる

→酒へも影響する

 

みたいな。こじつけですが、ちょっとは関係しているかも。

まあよく二日酔いをしている人は自分の体で試してみる価値はあると思います。

 

家系ラーメンのイラスト(味付け卵)

 

5、それほど量を食べなくても満足できるようになる

「糖質」とは、血糖値を急激に上げる食品である、と定義されています。

糖質の高いものを食べると、血糖が増えます。

 

急激に上がり、インスリンの大量放出によってまた下げられ、

というふうに、上がったり下がったりが激しくなります。

 

それが、糖質を抑えることで血糖値が低い状態をキープできます。

それにより食欲を抑えることにもつながります。

 

実際に糖質制限をしている人は少食になる人が多く、

一日1回か2回の食事で満足できるといいます。

 

そもそも糖質の取りすぎで引き起こされている

病気や体のトラブルというのは、めちゃめちゃ多い(糖尿病、動脈硬化)ので、

それらの予防、改善につながります

 

 

オススメの方法

著者も言っているが、極度にやらなくていいと思います。

夜か昼に食べていたお米を、そうじゃないものに置き換えるだけとか、

そんなもんでも着実に効果は出てくると思います。

 

徐々に、だんだんと減らしていくのが良いでしょう。

 

急激に痩せたければ、極度に制限すればすぐ痩せます。

ただ、低血糖などでフラフラしたり場合によっては危ないかもしれないので

とにかく気を付けて。

 

感想

ほんとに効果があるの?

危険じゃないの?

 

などと賛否両論がありますが、芸能人など若々しい人が

糖質制限をしているという事実もあります。

 

本の著者は、逆に批判的な記事や本が出回る事を望んでいるらしいです。

それが、周りの中年がデブな中自分だけがスリムで、若くてひきたつから、

というもの(笑)。

 

まあジョークはあるとしても、本人は医師の立場として、

研究成果として、また自分自身を実験台として試した結果として

そう述べているので、説得力がある気がします。

 

自分自身でやってみるのが一番だと思います。

文字を読んでいても真相は確かめられません。

 

わたし自身は、実際にやってみて程よい糖質制限

ヒトにとって素晴らしいものであるという意見をもっています。

 

今日からとりあえず夜は糖質を控えるかな。