日本酒の「精米歩合」と種類について|「純米酒」「醸造酒」など種類の違いはルールがある
精米歩合とは?
日本酒のビンを見ると、よく「精米歩合65%」のような表示を見ます。
精米とは、お米を削ることです。したがって精米歩合とは、元のお米からどれだけ削られたかを表すものです。歩合の%の数字が小さくなるほど、たくさん削られています。
歩合の数字が小さくなるほど、周りが削られてお米がより中心だけ使われるようになります。
我々が普段食べているお米の精米歩合は90%くらいなので、大吟醸酒の45%などとなるとその半分ほどしか使ってないということになります。
どうしてそんなにも削るのかというと、お米は中心の方が香り高く、雑味のない味わいの日本酒を作ることができるからなのです。
日本酒のタイプ
1、普通酒
価格帯も安く、一番入手しやすいタイプです。日本酒は基本的に米、米麹、水で作られますが、普通酒は醸造用アルコールが加えられており、味を整えてあります。
2、本醸造酒
精米歩合70%以下の白米、米麹、醸造用アルコールを原料にして作られています。普通酒とはアルコールを加えるタイミングが違くて、飲みやすいタイプ。
「本醸造」の中でも、精米歩合60%以下のもの、あるいは特別な作り方で香味や色沢に優れているものが「特別本醸造」と表示できます。
3、純米酒
これは、原料として白米、米麹、水だけを使って作られた日本酒のことを言います。醸造用アルコールや香料など一切使われず、お米本来の香味を生かした、濃厚なタイプが多いです。
4、吟醸酒
吟醸とは、特に吟味して作ったという風な意味と考えるといいでしょう。精米歩合は60%以下で、原料は米、米麹、醸造用アルコールです。
吟醸酒は、普通よりも低音で、ゆっくりと発酵させ、酵母も特別なものを使います。フルーティーな香りや、スッキリと滑らかな味わいが多いです。
吟醸酒のうち、精米歩合が50%以下のもので、かつ吟醸づくり固有の香味や色沢が特に良いものは「大吟醸」と表示されます。
また、精米歩合60%以下で、純米酒と同じ原料の白米と米麹、水だけで作られる吟醸酒は「純米吟醸酒」、それがさらに精米歩合50%以下になると「純米大吟醸酒」となります。ともに気品にあふれ、値段も高いものが多いです。
日本酒の種類はこんな感じで基準があったのですね、ぜひ参考にしてみて下さい。日本酒選びがまた一つ楽しくなっていただけたら幸いです。