「ピノノワール」ってどんな品種?味わいや栽培地域など
「ロマネ・コンティ」という名前のワインを、一度は聞いたことがあると思います。
ものによっては一本で何百万もする超高級ワインです。ワインには様々な品種がありますが、この超高級ワインにはどの品種が使晴れているのでしょうか?
その品種とは「ピノ・ノワール」です。
カベルネソーヴィニヨンに次ぐくらいよく見かける品種であると思いますが、
一体このピノ・ノワールとはどんな品種なのでしょうか?
ブドウの特徴
ところでブドウの特徴は、ワインの味わいを左右します。簡単に言ってしまうと、粒が小さく、皮が厚いほど渋く、粒が大きく、皮が薄いほど軽やかな味わいとなります。
それは、渋味のもとであるタンニンがブドウの皮に多く含まれているからです。
ピノノワールは粒はやや大きめ、皮は薄めです。品種としてのポテンシャルはとても高いのですが、皮が薄いため病気に弱く、栽培を難しくします。
ピノノワールの栽培地域
原産はフランスのブルゴーニュ地方です。
今では同じくフランスのブルゴーニュ地方、シャンパーニュ地方、
世界中で栽培されています。
世界中で絶賛されている品種の一つですが、カベルネソーヴィニヨンなどと比べ栽培が難しい品種でもあります。
ピノ・ノワールは、果皮が薄いため、熱くて乾燥した気候には向きません。
早く熟しすぎて、精彩を欠いたアロマになってしまうからです。
ですから、比較的冷涼な気候を好みます。
しかし寒すぎても湿度が高すぎてもだめで、雨や風にも弱いです。
ピノノワールは、環境に左右されやすく、乾燥では育成が阻害され、多雨では葉や枝が伸びすぎたりと、理想的な成熟への悪影響となるのです。
味わいとその特徴
ピノノワールの味わいは、力強さよりも繊細さが特徴です。
バラを連想させる華やかさがあり、柔らかい果実味はラズベリー、チェリーを思わせます。
タンニンは、カベルネソーヴィニヨンのようにいかめしくなく、少ないため
ヴィロードやシルクのように心地よい、きめ細やかな渋みをもちます。
熟成期間もカベルネソーヴィニヨンに比べて比較的短いです。
若いうちは独特の果実味がしますが、熟成すると紅茶やトリュフのような
アロマティックな香りを開花します。
カベルネソーヴィニヨンやメルローと違い、ピノ・ノワールはほとんどの場合
ほかの品種とブレンドはせず、単一品種でワインに用いられます。
そのため、仕上がりに土壌や気候、醸造方法の小さな違いがあらわれます。
栽培が難しく、価格も高くなってしまいますが、マニアを虜にし、
多くの人を引き付ける魅力ある品種です。
一本で軽い一財産となりうるワインを生み出しまう品種でもあるのです。
ピノノワールは、カベルネソーヴィニヨンと違い、値段が安いとはずれが多いので、美味しいピノノワールを求めるときは少しフンパツする必要があるでしょう。
ちょっとしたご褒美などに飲んでみてはいかがでしょうか。