汲めども尽きぬ知恵の泉

「武器はこの身ひとつ」を目指して

小説

【書評20】『教団X』中村則文|総合的な知識がついて良き

絶対的な闇、圧倒的な光。「運命」に翻弄される4人の男女、物語は、いま極限まで加速する。米紙WSJ(ウォール・ストリート・ジャーナル)年間ベスト10小説、アメリカ・デイヴィッド・グーディス賞を日本人で初受賞、いま世界で注目を集める作家の、待望の最新…

【書評18】『掏摸』中村文則|善悪とはそもそも存在しないのではないか?

あらすじ お前は、運命を信じるか?東京を仕事場にする天才スリ師。彼のターゲットはわかりやすい裕福者たち。ある日、彼は「最悪」の男と再会する。男の名は木崎-かつて一度だけ、仕事を共にしたことのある、闇社会に生きる男。木崎はある仕事を依頼してき…