汲めども尽きぬ知恵の泉

「武器はこの身ひとつ」を目指して

【書評26】『もの食う話』文春文庫|毎日行う「食べる」が豊かになる本【文豪たちの食のとらえ方、体験】

 

 

この本は、「食べる」ということをテーマの短編を集めたものだ。

永井荷風大岡昇平筒井康隆などの文豪たちがそれぞれの角度から

食に対してアプローチしている。

 

食べることは、性欲、好奇心に深く関係しているし、

神秘的な表現をする人もいれば、忌み嫌うものだという人もいる。

 

誰もが人生の中で幾度も体験し、切っても切れない「食べる」という行為。

そして知能、理性を持った人間にとって、

時には必要であるから以上の意味をも持つ食。

 

気になった考察をあげていきます。

 

心に別の欲望があると、食欲が薄くなる(大岡昇平

彼は、戦時中の体験から、中年や老人の食意地の汚さを考察している。

そもそも、上の年代が戦争中の飢餓的な生活を

切り抜けてきたためということもあるという。

 

だがそれ以上に、青年たちの心には青春という心を大きく占める

別の欲望があるからだといっている。

 

中年にはすでにそれがない、あっても弱い。

彼らの注意がもう一つの重要な欲望である食欲に向かうのはこのためだ、と。

 

また、食欲が異常性を帯びていた友人と、ある少佐の話が出てくる。

彼らは、戦時中に驚くほど冷静であったという。

 

友人に関しては、敵襲かもしれないと周りが死におびえている中、

一人だけ砂糖をなめに行ったりとか、

甘納豆をポケットにしまいこむ余裕を見せたりという行動をしたという。

 

「学校に遅刻しそう、でもご飯は食べたい」レベルならまだしも、

彼らの状況下では本当に死の10分前かもしれないのだ

 

食い意地が張りすぎていると片づけてしまえばそうかもしれないが、

彼らは食欲によって一種の恐怖心や、そこからくるストレスから逃れられている。

 

食物に対する異常な関心が、暗い未来を考える余裕を与えず、

あの平静な態度を与えたと考えざるを得ない。

 

彼らは、職務に関しては人一倍忠実であったらしい。

少佐がマラリアが広まった分隊を慰めて回るときも、

心からの同情の響きがこもっていたという。

 

「そこには何ら形式的なものも、軍人風の空虚な激励もなかった」

「一般社会におけると同じ礼儀と思いやりがあった。」

 

戦時中からしたら、彼のような本来とるべき態度が異常なのだ。

 

一種の、食という一つ信じるところがあったため、

軍隊というシステムの考え方、周りからの押し付けに侵されなかったのかもしれない。

 

https://www.pakutaso.com/shared/img/thumb/togitsu83_TP_V.jpg

 

食は広州にあり(邱永漢

中国には、「おはよう」にあたる言葉はあるが、

「こんにちは」や、「こんばんは」はないらしい。

 

その代わりに、「吃了飯嗎?」(ご飯はお済ですか?)

という意味のあいさつをする。

 

一昔前、ろくにご飯が食べられなかったからという説がある。

しかし、真相は中国人が食べることばっかを

考えてきたからではないかといいます。

 

昔から中国で言い古されている言葉に、

「生在蘇州、衣在杭州、食在広州、死在柳州」というのがある。

注目するのは「食在広州」だ。

 

広州(広東省の首都広州)では食べ物の種類が多いだけでなく、

それらが皆おいしいというところから始まっています。

 

世界でこの土地ほど食べ物の種類があるところはないという。

猫、犬、蛇、鼠からげんごろう虫まで、人間の口に入れて害のないものは

ことごとく食膳に供される

 

蛇は、とくにホルモン的効果を狙ったものが多く、

昔の、美女を多く抱える偉い人がコックに作らせたのが

ある蛇料理の始まりだという。

 

ハブとかがよく精力剤に使われていますが、

発見したのは中国ですね。

 

また、げんごろう虫は場所によってはみんなポリポリと

食べているという。

 

絶世の美女がげんごろう虫を食べていたら、キスと拒絶のどちらを選ぶだろう。

 

ありとあらゆるものを食べるということに関しては、

経験値となっていいと思う。ものの見方が変わりそうだ。

 

今までペットとして、害虫として見ていたものがそうでなくなる。

国による考え方の違いは食べ物からきているかもしれない。

 

美食とは?澁澤龍彦(しぶさわたつひこ)

美食学、エロティシズム。

これらは、必要を快楽に変えるための技術(学問)である

 

人間だれしも食べるが、ただ胃袋の必要を満たすために

食べていたら動物と変わらず、美食とは何の関係もない。

 

ただ性的欲望を満たすために交わるのもそう。

エロティシズムが成立するためには想像力が関与しなければならないし、

反省的機能が働かなくてはいけない。美食においてもそうだ。

 

それらは、文明が成熟してくると極端を目指すようになり、

奇怪な道を行くこともある。

 

 

https://www.pakutaso.com/shared/img/thumb/miuFTHG2178_TP_V.jpg

 

感想 

このほかにも、食人種の話や、ビスケットの話、よく食べる女の話など

とにかくいろいろな角度から食が語られる。

 

今の時代、お金を出せば古今東西、どこの食べ物に出会うことができる。

少なくとも、極度に食べることに困るということはなりえないような時代だ。

 

昔はそうでない時期があったし、状況も多かった。

だから「食べる」ことに対して特別のありがたみや、神秘を感じ取った。

真摯に向き合っていたといえるだろう。

 

それがいいというわけでもないし、別にご飯に困りたくもない。

でも、毎日行う「食べる」という行為を、無為に過ごすのは

もったいないと思った。

 

何か一つでも意味が増えていってほしい。

 

 

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

もの食う話 (文春文庫) [ 文藝春秋 ]
価格:604円(税込、送料無料) (2019/5/13時点)


 

 

【書評25】『これからを生きるため無敵のお金の話』ひろゆき|【お金からの解放】【カリスマの考え方】

 

ネット掲示板2ちゃんねる」の管理人であり、

ニコニコ動画をつくってきたというとんでもない人物が、

お金に対する考え方を教えてくれます。

 

本の中で出会った、彼の人とは違った考え方、

時代の最先端を行く思考は非常に勉強になります。

 

 

 

実は「安心」がほしい人びと

 

 彼はまず、皆がほしいものは「お金」ではなく「安心」なのでは?

といいます。

 

たとえば、「ふつうに生活できる一定の金額を毎月あげる」

といわれれば、そこからさらにお金を欲しいと考える人は

どれだけいるでしょうか?

 

あるいは、ご飯が食べれない、家賃が払えない、

老後にまともに生活できないかも、など

お金が欲しいというよりも、「不安を解消したい」

という思いから来ているのではないか?

 

それを解決する手段の多くが「お金」なのであって、

「不安が解決された状態」であれば、お金は欲しくなくなるのではないか?

そんなことを言います。

 

実際、こう言われると全てはお金のためではなく、

安心であったり、楽しさなどが目的で、

お金そのものでないことに気づけます。

 

https://www.pakutaso.com/shared/img/thumb/okaneFTHG5261_TP_V.jpg

 

恋人を簡単に作るには?

彼女を作るには

 

・服のセンスを上げる、整形してイケメンになる、お金持ちになる、会話のテクニック            を学ぶ、などという「質を上げるという戦い方

・女の人が余っている場所に行くという「マーケットに合わせた戦い方

 

の二種類があります。そして、大抵うまくいきやすいのは、後者です。

 

女性ばっかりの職場や、看護学校の女性など、

「とりあえず彼氏がほしい」みたいな人が何人かはいるわけです。

 

これと一緒で、お金を稼ぎたければ、

まずマーケットを見つけてそれに合わせたコンテンツを作った方がいい

 

これはいろんなことに応用できそうですね。

ある部門でナンバーワンを目指すというよりも、

オンリーワン、あるいは競争が少ない場所の方が楽ということとも言えます。

 

 

 

ベーシックインカムはどうか?

 

ベーシックインカムとは、毎月無条件に数万円が

もらえるという制度ですが、世界的にまじめに検討されているそうです。

(7万年くらいなら可能だという試算があるらしい。ほんと?)

 

これには非常に可能性が感じられます。

確かに実現できれば、お金の不安から一気に解放される。

 

こうなれば、無理に働きたくない人は一気に仕事を辞める。

ブラックだったり、精神的、肉体的にきつい会社に居続ける必要はない。

 

あるいは、法だったり慣習的に首が切れない

使えない老害たちをクビにでき、本来力を発揮するべき

若い優秀な人たちが活躍、成長できる。

 

それができずにどんどん閉鎖し、生産性が上がらないのが

日本の社会です。

 

さらに、逆にベーシックインカムがあれば、会社側も

かんたんに人を切れるし、優秀な人だけを雇えるようになります。

 

雇用流動性が上がり、日本全体の生産効率も上がる。

鬱の人が減る。夢物語かもしれませんがすばらしいことです。

 

ブラック企業や、本来社会にとっていらない会社がなくなり、

ひとが労働から自由になれます。

 

 

https://www.pakutaso.com/shared/img/thumb/kaigoIMGL7699_TP_V.jpg

 

テレビCMの話

19時などのゴールデンタイムに30秒のCMを流すのに、

1000万、2000万というお金がかかるそうです。

 

しかし最近スマホタブレットなどで映像を見たり、

SNSなどから情報を手に入れるという時代になったので、

CMの広告効果はかつてのように期待できなくなってきました。

 

それって、お金の使い道としてどうだろう?

ひろゆき氏は問います。

 

例えば、1000万円あれば車イスが50台ほど買える。

 

「テレビ局にお金を払って、スポンサーです。」

よりも、困っているところに提供し、

 

「日本中の車イスはこの会社の提供があるので、

誰も買う必要はないし、困りません。」

 というほうが、会社の宣伝になるしより良いお金、モノの

回り方なのでは?

 

この考え方はすごいと思いました。

 

「困っていることを解決、人助け ✖ 広告」

のような仕組みが広まってほしいです。

 

ちなみに世界のお金持ちは、とんでもない額を「寄付」

する人が多いです。

 

彼らはそんな意図をしないかもしれませんが、

それによって良い印象を持たれたり人々に賞賛されたりと、

結果的に本人の「信用」を上げることに役立っています。

 

そして寄付する本人にとっても、他人に対して何かをすることで

幸せを感じられる。

 

 

お金は払う相手を選ばないと逆効果

 

ホームレスは、身なりがひどいほど人々がお金を渡します。

シャーロックホームズの短編にもありましたが、

物乞いはかわいそうに演じれば演じるほど人から

お金を集められる。

 

実際の話で、この考え方のおかげで

子供の腕を切ってしまう親がいます

 

大人よりも子供、子供の中でも腕がないとかの方が、

よりお金を集められるわけです。

 

このように、働かなくても悲惨な方がお金をもらえる

悲惨な方を目指す競争が生まれる

 

という社会悪が生まれかねません。

お金のあげ方、払い方、投資先も考えなければなりません。

 

https://www.pakutaso.com/shared/img/thumb/OOK91_wakairikkouhosya_TP_V.jpg

 

 

選挙では物事を変えられない

お金から脱線してしまいそうですが、わりとつながってます。

 

まず、ひろゆき氏は勘違いしている人がいるという。

日本の政府は、「若い人たちが幸せになれる社会」を作ってはくれない。

 

あたりまえの話です。政府は、自身の支持率や評価のため、

経済を回して良く見せたい。

 

そのためにはいっぱい借金をしなければいけず、

それに対する策はどんどん後回し。

どんどん積み重ねられていく。

 

どちらにせよ尻拭いは後の世代になるわけだが、

社会のインフラに使われているのならまだいい。

 

ただ現状として、今の若者たちが20年間働いて納めた税金のほとんどは、

老人たちの医療費に消えていってしまう

 

さらに、投票して若者向けの政策を応援しようとしても、

高齢者の方が多いから物理的に通らない。

 

ちょっとひどいですね。

 

 

感想

脱線していることも多かったですが、結局お金に関しては

「お金=目的」という概念を振り払ったやつが最強ということだと思います。

 

あとは時代や政治など自分を取り巻く状況をしっかりと把握すること、

狭い常識にとらわれないで広く社会を見る事、情報を集める事。

これだけできればうまく生きていけます。

 

あとマーケットの話はほんとにハッとさせられました。

忘れたくない。 

 

 


 

200億以上稼いだ男「cis(しす)」から学ぶ投資哲学|【株で稼ぎ続ける思考】【投資で勝てる人の考え方】

 

cis(しす)さんとは?

  • 個人トレーダー
  • ひとりで日経平均を動かせる
  • 本の執筆時点(2018年)での資産は230億以上
  • 笑っていいとも!」に呼ばれたことがある

 以下、そんな彼の投資に対するスタンスです。

 

 

 

基本は「順張り」 

順張りとは、今上がり続けているものに対して

「まだ上がり続ける」と考えてそれに賭けることで、

 

反対に下がっているものに対して「そろそろ上がるだろう」

と考えてそれに賭けること逆張りという

 

どちらの手法も有効だからこそ使われており、

それぞれ使う人がいるけれど、cisさんの基本は「順張り」である。

 

株価で言えば、上がっているのには買おうとする人や資本が多いからで、

逆に下がっているのには売ろうとする人や資本が多いから。

 

理由は様々な要因があり、人によっても違うけれど、

今現在「買われているから上がっている」「売られているから下がっている」

ということが事実としてそこにあるのは確か。

 

であればマーケットに沿るのが勝率が高い、といいます。

 

上がっている株を買う。下がっている株は買わない。

買った株が下がったら売る。

 

この大原則に従って彼は投資をしている。

 

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/l/lenlen6/20190530/20190530124638.jpg

 

値動きは行儀のいい確率ではない

確率の話で、

「回数を重ねるほど、理論の値に近づいていく」

というものがある。

 

たとえばサイコロの目は6個あるから、

3が出るのは6分の1で、投げれば投げるほど

3が出る確率は6分の1に近づいていく。

 

というようなものだ。

しかし、数十回程度では、誰か黒幕がいるみたいに

数字に偏りが出ることもある。

 

事実、バランスよく出ることなんてはめったにない。

 

株に置き換えてみると、ある銘柄が上がり続けていると、

「もうそろそろ下がるだろう」と人は考えがちになる。

しかし、そのようなバランスは本来存在しない

 

コインを10回投げて10回表が出たからって、

次に投げればどちらになるかといえば、まったくの五分。

 

しかし人は自然な感覚、本能として「裏が出るのでは」

とイメージしがち。

 

株などの投資は確率のゲームではない。

「バランスが取れないのが当たり前。」

 

押し目」買いも逆張りの一種

「少し下がったら買う」「割安なタイミングで買いたい」

はそもそもの発想として間違っている。

 

少し下がったところで買いたいと思っていると、

どんどんと上がり続けてしまう。

 

上がっている株がまだまだ上がりそうであるのなら、

そのタイミングで買うのが基本。

 

どこで反転するかは誰にもわからない。

そのタイミングや予想をするのは、勝手な予測を当てはめているだけ。

 

相場のことは相場に聞きましょう。

 

 

目先の利確には走るな

これも人の本能的に難しいものです。

 

買った株が上がっているときには

「下がってしまうかもしれない」

「早く利益を確定したい」

と、速めに確定しがち。

 

逆に下がっている株に対しては、

「売らなければ損は確定しない」

「上がるはず!」

と、塩漬けにしてしまう。

 

これは、得よりも、損失の方が心により痛みを感じる

という人の心理的にも当然のような行為です。

 

ただ、発想は順張りと同じで、

上がっているのならまだ上がり続ける可能性は高いし、

そこから反転して下がることの方が少ない。

 

重要なのは勝率を上げることではなくトータルの損益である。

 

cisさんの場合も、勝率は3割くらいらしい。

でも勝つときは大勝ちしているから、トータルではプラスになる。

 

株に関しては、何勝何敗ということに意味はない。

大切なのは勝率ではなくトータルの損益という絶対額であるから。

 

 

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/l/lenlen6/20190530/20190530124621.jpg

ナンピンは最悪

自分の負けを認められず、ロットを増やしてしまうのは

最悪なパターンであると言います。

 

最悪の場合一撃で死んでしまうから。

 

撤退を迅速に行う。とにかくこれが大事で、

cisさんは逃げ足の速さは他の人に比べて

異常なほどだそうです。

 

失敗から逃げてはダメ。

失敗は当然のものとして、いかに早く撤退するか。

 

 

 

まとめ

なぜ人は負けてしまうのか?

ということをわからせてくれる本でした。

 

彼は株に対してこのような考え方でやっていますが、

株以外にも彼の哲学は活かせると思います。

 

いかに本能に打ち勝つか?

どれだけ精神的に耐えられるか?

 

人間なら誰しも陥ってしまう衝動に打ち勝てることこそ、

彼が巨額の富を築けた一因でした。

 

私自身も投資に対するこれらの考え方を落とし込んでいこうと思います。

 

 

 


 

 

 

【書評24】『炭水化物が人類を滅ぼす』夏井睦|糖質制限をやってみて【メリット、効果】

ちょっと前、糖質制限という言葉がはやりました。

 

実は自分も一時期やっていました。

ラーメンの食べ過ぎで太ってしまったので、

これはやるしかないと思ったのがきっかけです。

 

わたしは2週間、米と麺を禁止する生活をしました。

糖質制限期間によく食べていたのは、おでんとサラダチキンです。

レパートリーが無いのは苦労しました。

 

本の著者は、お昼ご飯のお米を減らすことから始まり、

最終的にはお昼のお米を一切食べず、夜飲んでいた日本酒を

焼酎に切り替えただけだそうです。

 

彼の体の変化と、私自身の経験から

メリットなどを紹介していきたいと思います。

 

 

 

 

 糖質制限のメリット

1、体重が減る、痩せる

著者は、半年ぐらいで11キロもやせたといっています。

実際やってみた私としても、これぐらいはできると思います。

 

2週間厳密にやっただけの私でさえ、腹の肉が消えて過去の

キレキレの体に近づいたので、半年もやれば相当痩せると思います。

 

何事においても、人は効果が出るまでが速いほど喜びます。

逆に言えば長続きしないのがすぐに効果を感じないからだと思いますが、

糖質制限はその点早くていいです。

 

ウエストがゆるい服を着る男性のイラスト(ダイエット後)

2、高血圧の改善

夏井さん(本の著者)は、治療が必要なレベルの高血圧で、

血中の悪玉コレステロールも多かったそうです。

 

医者だからこそ十分に理解しつつも、数年間放置していたらしい。

 

そんな彼が糖質制限開始から5か月ほどたった時に、血圧などを測ってみると、

みごとに数値が正常になったらしい。

また、血液中の中性脂肪も減った

 

その期間彼は運動も治療もしていないし、

むしろ空揚げやフライを食べる量が増えていたにもかかわらず

 

現代の医学では、血液中の中性脂肪を減らすには

志望と摂取カロリーを減らすのが当然である。

にもかかわらず彼の食生活は糖質を制限しただけで、

カロリーと脂肪摂取の制限は無しだ。

 

「現代の医学」に疑問を抱いたことも、

彼が糖質制限にのめりこんだ理由らしい。 

 

ごろごろする会社員のイラスト(中年男性)

 

3、睡眠時間が減る

わたしは明らかに早起きが苦痛じゃなくなった。

むしろ勝手に朝早く目が覚めてしまうくらいだった。

 

なんでだろうと思っていたところを、この本が解決してくれた。

 

世間では、「ご飯やうどんは消化に良い」

という常識らしきものが流れているらしいが、

これもどうやら疑う必要があるらしい。

 

消火器外科医の医者は、たとえば緊急内視鏡検査などで

患者のお腹の中を見るとき、決まって目にするのが米粒と麺類だそうだ。

 

たしかに泥酔した友達が吐いた時、よく麺がコンニチハしている!

(汚くて申し訳ありません)

そしてさっきまで食べていた焼き鳥はいない。

 

いつまでも胃の中にとどまっているということは、

それだけ内臓に負担がかかっているということである。

 

だから「内臓の回復を助けている睡眠」の時間が長くなってしまうのかもしれない。

あるいは、糖を摂取しないことでエネルギー効率が上がっているのかもしれない。

 

ちなみに夏井さんもお昼ご飯後の睡魔が来なくなり、

日中の時間が1時間増えたと話している。

 

 

4、二日酔いをしづらくなる

先ほどの胃の話と同じ理論だが、麺やコメのために

胃はそれだけ長く胃酸を放出し続けなければならない。

 

飲み会で最後にシメのラーメンや雑炊を食べた時、12時に寝たとしたら

夜の3,4時までは胃酸が出続ける。

 

そして目が覚めた時に逆流性の胃もたれ症状と、

胃ちかくの違和感というわけだ。

 

アルコールの処理とともなって、内臓への負担が大きい。

 

ひとつ考えたことがありまして、Gacktがお酒にべらぼうに強いのは

糖質制限をしていることも一つ要因なのでは?

 

糖質制限は、まとめると内臓への負担が軽い

→内臓の働きが良くなる

→酒へも影響する

 

みたいな。こじつけですが、ちょっとは関係しているかも。

まあよく二日酔いをしている人は自分の体で試してみる価値はあると思います。

 

家系ラーメンのイラスト(味付け卵)

 

5、それほど量を食べなくても満足できるようになる

「糖質」とは、血糖値を急激に上げる食品である、と定義されています。

糖質の高いものを食べると、血糖が増えます。

 

急激に上がり、インスリンの大量放出によってまた下げられ、

というふうに、上がったり下がったりが激しくなります。

 

それが、糖質を抑えることで血糖値が低い状態をキープできます。

それにより食欲を抑えることにもつながります。

 

実際に糖質制限をしている人は少食になる人が多く、

一日1回か2回の食事で満足できるといいます。

 

そもそも糖質の取りすぎで引き起こされている

病気や体のトラブルというのは、めちゃめちゃ多い(糖尿病、動脈硬化)ので、

それらの予防、改善につながります

 

 

オススメの方法

著者も言っているが、極度にやらなくていいと思います。

夜か昼に食べていたお米を、そうじゃないものに置き換えるだけとか、

そんなもんでも着実に効果は出てくると思います。

 

徐々に、だんだんと減らしていくのが良いでしょう。

 

急激に痩せたければ、極度に制限すればすぐ痩せます。

ただ、低血糖などでフラフラしたり場合によっては危ないかもしれないので

とにかく気を付けて。

 

感想

ほんとに効果があるの?

危険じゃないの?

 

などと賛否両論がありますが、芸能人など若々しい人が

糖質制限をしているという事実もあります。

 

本の著者は、逆に批判的な記事や本が出回る事を望んでいるらしいです。

それが、周りの中年がデブな中自分だけがスリムで、若くてひきたつから、

というもの(笑)。

 

まあジョークはあるとしても、本人は医師の立場として、

研究成果として、また自分自身を実験台として試した結果として

そう述べているので、説得力がある気がします。

 

自分自身でやってみるのが一番だと思います。

文字を読んでいても真相は確かめられません。

 

わたし自身は、実際にやってみて程よい糖質制限

ヒトにとって素晴らしいものであるという意見をもっています。

 

今日からとりあえず夜は糖質を控えるかな。

 


 

継続力をつけるために英語の勉強を始めます【宣言】【英語はおまけ】【継続力は素晴らしい】

 

三日坊主が私の悪い癖です。

あるいは、何かを極めようと思っても、

少し上達した時点ですぐにやめてしまう。

 

ダーツ、将棋、オセロなど、今年に入って勉強を始めたものですが、

どれも周りにいる人間に絶対負けないようになったあたりで熱が冷めました。

 

人に負けたくないだけの負けず嫌いな性格なだけかもしれない。

ただ、最近それでは悲しいと思ってきた。

 

継続力がないということはかなり致命的であるという風にも思ってきた。

物事を極めていけないし、何事も中途半端で終わってしまう

もしかしたら人よりも圧倒的な才能があったことかもしれないのに、

それが開花する前に捨ててしまう

 

あるいは、何かを改善しようと思っても、

継続できないとなかなか難しいことが世の中には多い。

 

逆に言えば、成功している人物は必ずと言っていいほど

何かを継続し続けることができる。継続する力がある。

 

そんな世の中にとって不可欠で、

私にとって絶望的な継続力のなさを直したい。

 

ということで、何がいいかと考えたときに、

実用性がありそうだという図々しさから英語を話すことに決めた。

 

簡単にやめないためにも、自分にとってのメリットを調べてモチベーションを

上げようと思いました。おまけでまとめておきます。

 

英語のリスニングのイラスト

 

 

海外の文化を学べる

本やネットで海外の文化を知ることはできます。

しかし、英語という言語自体にも、文化というものは練りこまれています。

 

たとえば、日本でいう「朝飯前(何かが楽なこと)」は

「a piece of cake」

 

ケーキの一切れを食べるくらい簡単だ、みたいな感じでしょうか。

このように言葉の使い方や、日本とは違ったニュアンスが

英語には多々あり、それが面白いです。

 

英語を学ぶことで、海外の文学や情報を原文で読めたりすること自体、

素晴らしいメリットの一つですが、さらに言葉自体からも直接的に

文化をなじませていくことができます。

 

 

 

小説が原文で読める

本好きにとって、海外の文学が原文で読めるのは幸せなことです。

村上春樹は、グレート・ギャツビーなどを英語の原文でゴリゴリと読んできた

そうですが、やはり価値があるのです。

 

原文そのままの表現でないと、

作者の意図が100%伝わらなくなることだってあり得ます。

 

日常が豊かになる

仕事、バイトなどで、外国の方と接する機会がある人は

少なくないと思います。

あるいは、町で道を聞かれるかもしれないし、

バーで話かけられるかもしれない。

 

そういったとき、英語で話すことであたらしい知識が得られるかもしれない。

相手に良い印象を与えられるかもしれない。

 

あるいは、町で話し込んでいる外国人の会話が聞き取れたり、

目に飛び込んでくる英語の文章が読み取れたりと、日々の何気ない瞬間の

時間がより濃くなるかもしれません。

 

 

子供達の飛行機旅行のイラスト(修学旅行)

 

旅行が楽しめる

海外に旅行を行くときは、英語が話せたほうが

絶対楽しいです。現地の人とのびのび会話できる喜びを味わえます。

言語が通じないかも、という不安もひとつ取り除かれます。

 

 

稼げる

仕事では、英語が話せると給料が上がることがあります。

話せる人とそうでない人とでは、

年収にかなりの差があると聞いたことがあります。

 

あるいは、仕事の選択肢やチャンスが圧倒的に増えます。

 

転職する時も、英語が話せれば高い給料を望めます。

バイトでも、英語関連の仕事で一般のサラリーマンより

高い時給をもらえるものもあります。

 

働いていくうえで、英語がペラペラなら

まず給料に困らないと思います。

 

 

かっこいい

友人と一緒にいるとき、

外国人と英語で会話するところを見せれたらかっこいいと思ってもらえます。

 

 

 意識高い系の人のイラスト

 

まとめ 

最後は適当になりましたが、これだけ素晴らしいメリットがあれば

継続して勉強していけそうです。

 

英語が話せることはもちろんですが、何よりも継続力がないという

自分にとっての最大の欠点を直せるように頑張りたいです。

 

そもそも英語が話せることは海外からしたら当たり前のことで、

日本内で英語が話せる=スゴイ!

ということがすでに国際基準からずれていると聞きます。

 

毎日10分でも必ず以後に触れていきたいと思います。

それとともに飽き性で物事が続かない性格も直せたらいいなと思います。